
19世紀末、その頃のアメリカは「1893年恐慌」と呼ばれる大変な経済不況から、次第に息を吹き返しつつありました。人々は度重なる逆境に遭遇しながらも、自らチャンスをつかむべく、その時代を生きていたのです。
この時期をほぼ同じくして、アメリカでは、ある一冊の雑誌が創刊され大きな反響を呼んでいました。その記事には、時代を代表する多くの成功者たちが、こうした不遇な社会環境から、どのようにして抜きん出る存在になり得たのかを生き生きと伝えていました。
1897年12月創刊号 |
1898年2月号 |
1898年3月号 |
1901年5月号 |
1901年7月号 |
1908年5月号 |
この『サクセス・マガジン』と銘打たれた雑誌は、アメリカにおける成功哲学の父と呼ばれた、オリソン・スエット・マーデン(以下オリソン・マーデン)によって創刊された成功者のインタビュー誌です。
「すべての人は、自らの力で人生を成功へと導く、限りない可能性を秘めた運命の支配者である」という創刊者マーデンの信念を伝え、成功者への直接取材によって、成功者自身しか知らない本当のサクセス・ストーリーを、「真実の成功の秘訣、本当の成功者の姿、そして真実の成功物語」として、百年ものあいだ成功の秘訣の探求を続けた雑誌です。
「サクセス・マガジン」の印刷工場 |
また、この雑誌の表紙を飾ることは、名実ともに成功者となったあかしであり、多くの成功を目指す人にとって目標の一つにもなりました。
ニュース専門のテレビチャネル、CNNの創業者であるテッド・ターナーもその一人でした。
彼は自分が表紙となったとき、記者の前で、「親父、これが見えるかい? とうとうサクセス・マガジンの表紙を飾ったよ。これで合格だね」と、天国にいる亡き父親エド・ターナーにむかって語りかけたほどです。
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